男性看護師やってます。

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医学的視点からみる「やる気」がグングン向上する方法

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どうも、はね君です。

私は田舎の小さな病院で看護師をしています。
病院や看護学校、普段の勉強で学んだ健康に関する知識を共有していけたらなと思いブログを始めようと思いました。
これからマイペースに掲載していきたいと思うので宜しくお願いします。

 

みなさんは「朝、どうしても布団から出ることが出来ない」「やらなければいけない事を何時も後回しにしてしまう」ことはありませんか?どうしてやる気がでないんだろう、どうして出来ないんだろう、今やらなくちゃいけないのに。。。

そんな無気力なとき、どうすればいいのでしょうか。今回は医学的な視点からやる気やモチベーションを上げる方法をいくつか紹介していきたいと思います。

 

 

「医学的に」やる気を出すための方法

やる気がでないときの対策法を以下にまとめました。
ひとつずつ見ていきましょう。

 

1.考える前に始めてみる(作業興奮

「やる気」の正体を知りたい。そう考える人も少なくないと思います。
その答えは、大脳の前脳にある側坐核にあります。

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側坐核はやる気を向上するホルモンである「ドーパミン」の産生に不可欠なのですが、側坐核は実際に何かをやり始めないと活動しません。
「やる気がでないから何も出来ない」ではなく「何もしないからやる気がでない」と考え方を逆転することがモチベーションを上げるために不可欠なのではないでしょうか。

 

2.眼精疲労を避ける

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 スマホやネットの普及した現代社会、眼精疲労を避けることは非常に困難に感じます。
みなさんの中には「眼精疲労なんてただ目が疲れてるだけでしょ?たいしたことないじゃん!」と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、眼精疲労が原因で様々な症状を起こす危険性があるのです。

  • 目が乾く(ドライアイ)、痛む、充血する
  • 視力低下(ピントがあわせづらい)
  • 目に異物感がある
  • 肩こりや頭痛がする
  • イライラする、やる気がなくなる など

適度なマッサージや眼球運動、温湿布などで瞼を温めることはやる気を向上する良い手段です。スマホやパソコンから一日距離を置いてみる、そんな日を設けるのもたまには良いのではないでしょうか。

3.瞑想を行う

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 あの世界的大企業であるGoogleでも採用されているマインドフルネス「瞑想」もやる気を向上させるには効果的です。
あぐらをかき、ゆっくりと深い呼吸を繰り返す瞑想は幸せホルモンといわれる「セロトニン」の分泌を向上させます。

 

4.睡眠をとる

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睡眠でやる気を生み出す脳を休めることはやる気の向上に直結します。
一般的には、深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)は90分周期であるといわれているので1時間半、3時間、4時間半、6時間...というように90の倍数で睡眠をとるのが良いとされています。

5.運動をする

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「健全な精神は健全な身体に宿る」と言われるように脳は体の状態に直結します。
ジョギングやサイクリングなど同じ動作を長時間繰り返す運動は幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌を向上させやる気の向上につながります。

「集中力がなくなってきたな」と感じたら体を動かすのも良いかもしれません。

 

6.朝ごはんを食べる

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 東北大学の研究によると、朝ご飯の習慣はやる気や目標達成度に影響があるとのこと。

 

朝ごはん習慣を身につけていない小・中学生の学力が低いことは、文部科学省の調査で明らかになって
います。加えて当研究室がこれまでに行った大学生と社会人を対象とした調査研究は、朝食習慣のない
人は、希望の大学に入れない、入学した大学の偏差値が低い、希望の会社等に就職できない、年収も低
い傾向などがあることが示してきました。
そして、今回の調査から、朝食の習慣が社会人の幸せ度と生活全般の満足度(生活の質)を決めているこ
とがはっきりとしてきました。つまり、社会人として、本当の意味で幸せを享受するには、バランスの
よい朝食を毎日摂るといった当たり前の生活習慣を当たり前に行うことこそが、私たちの幸せ感と関係
していることが今回の調査で明らかになりました。

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohoku_univ_press2010091601.pdf

朝ご飯を食べる時間がない人はバナナとヨーグルトだけでも食べるのが良いと学生時代に栄養士の先生が言っていました。栄養バランスと消化吸収が良いというのが理由らしいのですが、これらの食材はセロトニンの原料となるトリプトファンを多く含むためやる気の向上につながると考えられます。

まとめ

やる気を向上させるためには精神論だけでなく、上に挙げた方法を試してみるのもよいのではないでしょうか。(しかし、あまりにもやる気がでないなど日常生活に支障がでる場合は心療内科の受診をお勧めします)皆さんの日常が少しでも良いものとなれば幸いです。

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